
- 作者:鈴木 颯人
- 発売日: 2018/11/24
- メディア: 単行本
このようなメンタルコーチングの類の本はたくさん読んだが、中でもトップクラスでよかった。
良かった点1: やった方がいいコーチングが根拠とともに説明されている
これは当然。しかし意外といろいろな本を読むと、聞き手目線の話ばかりで、経験談に基づき、根拠がない理論のことが多い。
一方でこの本は、論文や研究を引用しており、コーチとしても自信をもって使えるスキルが詰まっている。
良かった点2: やってはいけないコーチングも説明されている
一流、二流のコーチングの違いが説明されている。
二流の方は、下手なしゃべり方や下手な考え方となっており、二流の方のテクニックにならないようにするだけでも、だいぶコーチングはうまくなりそう。
良かった点3: コーチング目線でありつつも、選手(相手)目線でもある
1に関連して、聞き手目線での話が、とても共感できる。
(こちらは意識するが)相手は無意識であるかのように考え、相手をこちらが持っていきたい結論に誘導し、 結果として自分自身で決めさせるようなやり方が述べられている。
実際指導やアドバイスをしていて思うのは、自分で気づくことと他人に言われることでは圧倒的に前者の方がモチベーションが高い。このことを、他人が言うのだが、自分で気づかせる、のようなやり方が、とてもきれいにまとめられている。今日から私は早速日常会話に取り入れてみた。w
良かった点4: スポーツのみならず、仕事にも応用できる
今更何言ってんだって思うかもしれないが、私はコンピュータと同じくらいスポーツが好きだ。
スポーツに活かそうと思ってこの本を読んだが、意外と仕事でも管理職では同じくらい重要なスキルがこの本には詰まっていた。
部下に好かれる上司になりたいとか、選手に好かれるコーチになることは、仕事(練習)のモチベーションを向上させるためには、非常に重要だと思う。
お子さんへの声掛けとしても非常に使える。
# この本の声掛けで育った子供はきっと松岡〇造みたいなスーパーポジティブシンキングになるのではないかという気もする。w
人間関係で悩む全ての人に、この本をおすすめしたい。
おすすめ度 ★★★★★