世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)
- 作者:山口 周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 新書
首尾一貫してエリートの習慣、美意識の大切さをかいていた。
日本のエリートにありがちな、仕事はできるが美意識のない人の共通項として、文学を読まないこと
と述べられていた。(エリートにはまだ程遠いが)私も実用書や参考書はたくさん読むが、文学を読むことはなく、これが美意識に乏しい理由の一つなのかなぁと感じた。
また絵画、音楽、詩などさまざまな美についてもそれぞれの良さと、どうエリートの習慣や、ビジネスとしての思考法につながるかが網羅的に描かれていた。
日本と海外における、高等教育の比較として、哲学の有無を述べていたのも非常に興味深かった。哲学がベースにあるからこそ、芸術が活きてくるようである。(読めばわかる)
一見してビジネス/エリートと芸術はつながりがなさそうであるが、この本を読むと驚くほど納得できる。話題の引き出しとしても美術・芸術はとても有用なので、そのモチベーションのために読むことを非常にお勧めする。
おすすめ度
★★★★★